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村田エフェンディ滞土録 - 2010.07.09 Fri

村田エフェンディ滞土録村田エフェンディ滞土録
(2004/04/27)
梨木 香歩

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研究員としてトルコへ渡った村田氏の輝ける日々。


身代わりつながり読書シリーズ。
桔梗さま、イケダ様おすすめの梨木香歩さんの作品です。
梨木さんは「西の魔女が死んだ」「裏庭」に続いて三作品目なのですが、一番好みのお話でした。
トルコ史が自分の中に全くないのですが、それでも好きだと叫びたい。そんな一冊でした。

以下、感想。


・・・・・村田氏に愛を告白したい。

という様なお話ではないのですが、あえて(笑)。
タイトルを知ってから、どうしても忘れられない本というのが時々あるのですが、この作品もまずタイトルから。

エフェンディという響きがずっと気になっていたのですが、

私を含む下宿人のことは「エフェンディ」と呼んでいる。エフェンディというのはおもに学問を修めた人物に対する一種の敬称だが、彼からそう呼ばれると、ちょうど日本で商売人が誰彼となく先生と呼ぶのとまったく同じ印象を受ける。

とのことです。

ハーフか何かの人がトルコに滞在している話かと勝手に想像していましたが、全く違っていました(笑)。
後半は家守要素?が多分に出てくるようなので、どちらを先に読むかでまた印象が変わるのかもしれませんね。
家守綺譚・・・早々に読みたいと思います。

さて、魔女、裏庭ときて、今回はどんなお話かと思っていたら、ずいぶんと印象の違う冒頭だったので、思わず作者の名前を何度も確かめてしまいました(笑)。
表紙や装丁も非常に私の好みで、図書館においてあったのがこちらのハードカバーでよかったな(笑)と心底思ってしまいました。
文庫が好きなのですが、今回は文庫の表紙よりハードカバーに軍配があがりました(笑)。
文庫の表紙もとても魅力的です。
まだ手にとって見たことがないのでそのものを見たら気が変わるかもしれません(笑)。

管理人とお手伝いさんも含めて5人の異教徒+鸚鵡が暮らす下宿を舞台に博物館の研究員(の筈)として出会った様々な人々とトルコ(土耳古と書くべきかスタンブ-ルと書くべきか迷いますが、トルコで)滞在の様子を書き留めたものでした。
梨木作品には必須の英国婦人はもちろん管理人さんとして登場します(笑)。

1899年という時代設定が自分の中できちんと消化されていないので、もう少しそのあたりのことを知りたいな。というか知ってからのほうがより堪能できそうだな。と思うのですが、まあ、これは仕方がないので。もっと勉強いたしましょうという反省もこめてここに・・・・・orz。

とにかく、最初から最後までどうにも好みでいけません。村田氏が素敵過ぎました。

その晩、また壁の角が微かに光り始めたので、私はそばに行って座り込んでそれを眺めた。拝むことはしない。向こうも今更それを望んでいないだろう。ただ、拝まれていた頃の記憶が、恐らくあたりに滲んでくるのだ。ビザンティンの衛兵と同じようなものだ。由来がわかったので、暫くその思い出に付き合ってやろうと思う。・・・(中略)それで二人で、床に座り込み、黙って光が消えるまで、異教徒の夢に付き合ったことだった。


ときめきすぎる。・・・私だけか?

消えていった者の声は遺跡から発掘される壺や皿の欠片に僅かに残存し、誰もいないとき資料室の倉庫で耳を傾ければ、ざわざわとした囁きで部屋中が震えるように緊張してゆくのを、過去私は何度体験したことだろう。


・・・・・私だけかもしれないな(笑)。

滞在が終わり、日本に帰ってからの彼も好きですが、滞在中の人間模様が実に素敵で、読んでいる間とても幸せでした。
ラストはとても切ないのですが、それもまた納得の終わり方で見事な一冊でした。
ラストはとても切ない。
雑誌で連載されていたようですが、全部書ききってから掲載されたのか、出版されるときに手を入れられたのか?そうしたことも少し気になりました。

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