2017-06

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雨が上がると 9 - 2010.10.14 Thu

雨が上がると虹がかかる。

ということで、何を血迷ったのか(笑)。
降ってきたので書いてみました。

いちゃラブも原作「身代わり伯爵」の雰囲気も無い自己満足です。
侍従長と近衛騎士志望の人。

出版社、原作者とは一切関係ありません。
何を読んでも大丈夫な方だけどうぞ。

以下、二次というもので。







『美女と侍従長』

「ご招待ありがとうございます。」
栗色の髪をきらめかせて、青いドレスをまとった女性は目の前にいる手紙の送り主に優雅に挨拶した。
「こちらこそ。お初にお目にかかります。お噂はかねがね伺っておりましたが、これ程お美しい方とは思いもよりませんでした。大公殿下の大切な舞踏会、交流会で素晴らしい華を添えていただけることは確実ですね。」
あでやかに微笑んでいる美貌の人を感嘆して賞賛する。

家柄の確かさにも申し分ない。
その仕草一つをとっても、繊細でたおやかでありながら、凛として辺りを払う気品を兼ね備えている様子は、この方こそ大事な若君の隣に必要な方である。
現在、大事な若君の隣に陣取っている小動物の如き人物はアルテマリスという大きな後ろ盾しか魅力が無い。
慣れというものは怖ろしい。
8年にも及ぶ亡命生活によって、若君はすっかり外国の気風を身につけられてしまったのか。
それとも寮生活から始まった親友と嘯く人物によって、間違った道に引きずりこまれてしまったせいか。
いや、シアランは最新の文化を発信する国。
新しいものに対して興味を抱いて接することが出来ることはこの国を背負って立つ若君にとっては必要なことだろう。
前大公のエドモント様も新しいものがお好きではあった。
女王陛下が治めている自由な気風のリゼランド。
そのような国で生まれ育った自由奔放さが若君のお心に響いてしまったのだろうか。
歴史ある大国アルテマリスの王弟殿下の令息・・・・・。
庶子であるとはいっても陛下に気に入られ、王宮内でも有力貴族の子弟から絶大な人気を誇るベルンハルト伯爵は、若君の帰還に確かに多大な利益を与えてくれた。
だが、帰還が叶いアルテマリスにとっても友好国としてシアランが安定することは益である。
そして、姻戚関係を深めるための彼の姫との婚約も。
・・・・・わかってはいるのだ。

挨拶を交わしてから、レルシンカは大公殿下の侍従長というソラリーヤ子爵をじっと見つめていた。
三十路を少し過ぎた頃だろうか?
シアランを揺るがしたあの事件からずっと、国内外を奔走してエセルバート殿下に尽くされてきた方だと聞いている。
聞き飽きた言葉を連ねた挨拶ではあったが、殿下を大切に思う気持ちに嘘はないだろう。
お傍に仕えたい。という願いはいずれ叶えられるはずだ。幼い頃に殿下と約束を交わしたことを思い出しながら、自然と微笑みが浮かんでしまう。

思わず床を見つめて、憎らしい双子について思いをめぐらしてしまった。
ふと顔を上げると、美貌の人は美しい微笑を湛えたままこちらの方を見つめていた。
見るものすべてを魅了してしまうという微笑みはきっとこのようなものであろう。
大事な若君もこの美しさに同意するに違いない。
なんといっても、私が大切にお育て申し上げた立派な若君である。
美意識も確かなものをお持ちのはずだ。

眉間にしわを寄せて、何やら思案に耽っている様子であったが、こちらの存在を思い出したらしい。
殿下の侍従長という大切なお役目である。考えることはたくさんあるだろう。
シアランと大公殿下の為に眉間のしわが深くなることは彼にとっても本望だろう。
殿下を支える良き同志になれそうだ。
そう思っていると、彼は顔を上げて、表情を引き締めるとようやく本題に入った。

「春の舞踏会では、アルテマリスから来たミレーユ姫のお披露目会になります。」
「はい。ミレーユ姫のお噂は届いております。このシアランにとって大切なエセルバート様に不似合いなお噂でした。わたくしが殿下のお傍にてそのような、妖しき術を退けて参らせますわ。」

不穏な台詞が聞こえたような気がしたが、気のせいだろう。
清らかでありながら、美しい決意の表情を見つめて、これこそが大公妃として求められる資質であろう。
ルドヴィックは満足気にうなずいた。
近衛騎士になるという希望を胸に秘めた美姫の思惑を欠片も知ることも無く。

~終わり~

えーとイロイロトスミマセン。
タイトルが浮かんだのでそのまま・・・・・(汗)。
二人のかみ合わない忠誠心が似たもの同士かな?と思ってみたり。
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● COMMENT ●

sakura様

コメントありがとうございました!
お忙しい中いつもありがとうございます!

新章はもう少し詳細なやりとりが欲しくなるところが多々(笑)ありますよね(笑)。
いろいろチャレンジされているのかもしれませんが。

ルドヴィックを可愛いとおっしゃるsakura様が素晴らしいです(笑)。
彼の嫉妬はどこから来ているのかな?と思いつつ。
エドゥパパとは養父対決でもあると面白いなとか。
実は胸が大きい方が好き(乳母の息子だし)で貧乳のミレーユが許せないとか?
フレッドさんの美貌に惑わされたことがあるとか?
・・・・・勝手な妄想が広がります(あほすぎる自分)。

合宿中の殿下の黒発言(個人的には初期から殿下は黒いと思うのですが)を読みつつ。
ミレーユをよそ見させない自信満々な殿下にちょっと笑ってしまったのでした。
その辺り、ルドヴィックは自分で教育したとか言ってのけるのかなあ?とか(笑)。

タイトル・・・美女と野獣。美女と侍従。響きが似てますよね(笑)。アホでスミマセン。

コメントしづらい代物に最後までお付き合いくださりありがとうございました。
sakura様の作品はいつもロマンチックで素敵ですー!!

桔梗さま

コメントありがとうございました!
ご多忙の中、あまり無理なさらずお大事になさってください。
どちらの現実かな?と・・・・・(笑)。

登場人物が多くなってくるといろいろ被るんだろうな。とは思います(苦笑)。
というか、今になって?新キャラがこんなに出てくるとは予想だにしていませんでしたが(ははは)。
フルネームで覚えきれなくなってきました(苦笑)。

コメントしづらい代物に反応していただいてありがとうございます。
意外に二人のファンとかいるんでしょうかねえ?(笑)。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。

素晴らしいです!

こんばんは。
新作を拝読させて頂きました。

原作では語られなかった、レルシンスカとルドヴィックのやり取りもこうだったかもしれないと思える素晴らしいお話でした!
原作では語られない「if」話、私も好きです。
殿下の寝室にあっさり入れたことといい、その辺りのやり取りをもう少し原作で詳しく描いても良かったのにと思いました。

ルドヴィックの視点が楽しかったです。
私から見ると、ミレーユを小動物に例えたり子犬に例えるルドヴィックの想像力が、とっても可愛いと思います(笑)。
ルドヴィックの心情を読みながら、moaさまはルドヴィックのことを良く理解しているな~と感心致しました!
殿下はミレーユが「規格外」だからメロメロなんですものね(笑)!

タイトルも違和感を感じませんでした(笑)。

素敵なお話をありがとうございました!
私も頑張ろうと思いました。

かみ合わない

かみ合わない忠誠心はわたしも似てると思います。
かみ合ったらスゴいことになりそうでそれはそれで楽しそう(笑)。

レルシンスカ嬢が変な人でミレーユと気が合いそうで、わたしは個人的に嬉しいです。

でも、なんかシャロンと被る…気がする……。


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