2017-09

赤い蝋燭と人魚 - 2010.04.27 Tue

赤い蝋燭と人魚赤い蝋燭と人魚
(2002/01)
小川 未明

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身代わりつながり読書シリーズ。
sakura様と桔梗さまより。

童話作家小川未明の代表作。
北の海の人魚が人に夢見たものは。

以下、読み聞かせの感想。


9才と7才と5才に読み聞かせてみました。

結果としては、9才は内容も比較的理解できるようで、真剣に見入っていました。
感想は?と訊くと人魚の娘と人魚の母親のその後が気になるそうです。
二人には幸せになって欲しいようです。
7才は多少言葉の意味がわからないところもあるようですが、おおよその話の流れは理解していたようです。
老夫婦が人魚の娘を売ってしまったことに対してなんてひどい事を。と思っていたようで、最終的な結果は当然と受け止めていたようです。
5才は言葉の意味がわからず(笑)。
途中、何度も言葉の意味を質問して、私の簡単な解説で何とか話の筋はわかったようです。
園児には少し難しいだろうなあ。と読んでるほうも思いました。

あとで感想を聞かせてね。

と始めた読み聞かせでしたが、最初の人魚のモノローグの辺りは三人ともさっぱり理解できないようでした。
人魚には男性はいないのか?がまず質問にあがりました。
・・・・・半魚人?とか?私も謎です。
人魚が妊娠しているのも最初わからず(涙)。
「みもち」では私もわかりません・・・・・。身重じゃないんだ。と思いました。
そして、どうして人魚は人に夢を抱いているのかはよくわからなかったようです。
むしろ、生れた赤ちゃんを他人に預けようとしていると説明したら、かなりショックなようでした。

とりあえず話を続けて行くと、赤ちゃん人魚の挿絵に三人とも大興奮!!
あまりの可愛さに、途端に赤ちゃん人魚に興味津々。
目の色も聞いている姿勢も変わって、こちらもびっくりです。
先に下読みした時点で私も(可愛すぎるよこの人魚ちゃん。)
とは思いましたがこんなに喰いつくとは思いませんでした(笑)。
これ以降はかなりこの人魚ちゃんに思い入れて聞いていたようです。

そのためか、無事に老夫婦に引き取られて大きくなった人魚の娘にほっと一安心。
しかし、5才児と7才児は何故娘が恩返しにと蝋燭に絵を描き始めたかはよくわからず。
恥ずかしがって、引きこもって窓から海を眺めて涙を浮かべているのもわからず。
9才児はじっと黙って、続きを待っていました。
いつになく真剣な顔をして話に聞き入っていたので、何だかいろいろと考えていたようです。

香具師の登場からはすっかり5才児はカヤの外。挿絵を夢中で見てはいましたが、もう飽きてしまったようです。
7才児はこの辺りで非常に憤慨していました。
動物と同じように檻に入れるという行為。娘を可愛がっていたはずの老夫婦の裏切りに憤慨。
9才児は相変わらず黙ったまま。

その後、話は娘の母であろう女とすっかり欲深くなった老夫婦のやりとり、南海へと向かう娘を乗せた船の難破などの描写があり、蝋燭とお宮の不吉な噂から町の滅亡へと続いて終わります。
この辺りはもう娘の行く末については語られていないので、それぞれに思いを巡らして人魚の娘と母には幸せになって欲しい。人への報いは当然だ。と思ったようです。

私も初見は大人になってから(というかつい最近)だったので、救いがないなあ。と思いました。
今回、子供の頃に読むとまた違う感想を持ったかもしれないと読み聞かせてみて思いました。
そして、挿絵の威力!文庫で出ているものもありますが、やはり絵本のよさを再実感。
赤ちゃん人魚にあんなに喰いつくとは思いませんでした!
ただ、文章も美しくて好みなんですが、小学生が全部意味をわかるか?といわれると微妙なので、あとで辞書でチェックするか、訳注が付いていると親切かな?とは思いました。
講談社の子供向けには一応訳注が付いていたので、その点では風情を取るか意味を明確にするかはわかれるところかな?と思いました。
絵本を買ってしまえば、あとで辞書で調べてまた再度読み耽ればいいので、子供には買い与えた方が言いというのは正解かもしれません。
ただ、一冊1400円はいかがでしょうか(笑)。
図書室に通って気に入った本を借り続けるという行為が許されるなら、それもまた一つの人生の楽しみかとは思います(笑)。
この辺りも読書にあたっての個人的テーマ(笑)。
買ってしまうと安心して意外と読まなかったりします(笑)。
積読は増えて行くのに図書館から借りてきた本を読み耽るというこの矛盾。
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● COMMENT ●

sakura様

コメントありがとうございます。

> 子供向けではなく、こちらの絵本で読み聞かせをされたと知って驚きました!

私もぜひ読んでみたかったので(笑)。
酒井駒子さんは「よるくま」二冊と「くまとやまねこ」「きつねのかみさま」を先に読み聞かせていたのでいけるかな?と(笑)。
皆図書館で借りてきたものなので、そのときに感想を聞けばよかったなあ。と今更ながら。
私も今回初めて感想を聞くよ。といって始めたので、とてもいい経験になりました。
いつもはどうだった?で終りです・・・・・。

> 私「・・・これ、難しいね。やめようか?」
> 甥「うん」(即答)
> 「以上、解散!」という感じでした(笑)。

私も甥っ子や姪っ子にはそんな感じになるかと(笑)。
あまり無理強いは出来ませんー(笑)。
ウチの7才は9才より絵本は好きなようで、わからなくてもとりあえず読んでもらおう。という姿勢でいるので(笑)。

> 頑張ってここ迄読めば、反応が違ったのでしょうか(笑)。

そうかもしれません(笑)。むしろ赤ちゃん人魚を見せてから読み聞かせるとか(笑)。
この子が主人公よ。とかいって(笑)。

ご紹介ありがとうございました。

ありがとうございます。

こんばんは。
『赤い蝋燭と人魚』の読み聞かせの感想を拝読させて頂きました。

「大人が読めば救いがないだけの話を、子供はどう感じるのか?」
この絵本を読んだ時から気になっておりました。

>9才と7才と5才に
子供向けではなく、こちらの絵本で読み聞かせをされたと知って驚きました!
実は、私も7歳の甥で試してみたのですが、最初の二~三行で断念してしまいました(笑)。
>最初の人魚のモノローグの辺りは三人ともさっぱり理解できないようでした。
moaさまの仰る通り、これが断念の理由です。自分が読んだ時は特に感じなかったのですが、実際に読み聞かせてみると7歳児には言葉が難しすぎました。
>私の簡単な解説で何とか話の筋はわかったようです。
流石、現役のお母さまです!粘り強さが違います!私の場合は、
私「・・・これ、難しいね。やめようか?」
甥「うん」(即答)
「以上、解散!」という感じでした(笑)。
>赤ちゃん人魚
頑張ってここ迄読めば、反応が違ったのでしょうか(笑)。
>人魚の娘と人魚の母親のその後・幸せになって欲しい
やはり子供は純粋です。素直に考えれば、確かにそうだと思います。ありがとうございました。大変、参考になりました。

桔梗さま

コメントありがとうございました。

> それぞれの反応の違いと挿絵の破壊力!にうなづきながら拝見しました。

本当に(笑)。
いつもはこの本読んでーとか、私がこれならどうかな?的な本を読み聞かせていたので、それぞれの反応が意外なほど違って面白かったです。
ご紹介ありがとうございました。

> また、大人になってから読み直すと彼女たちも反応が再び違って面白いでしょうね。

そうですよね!読書の楽しみの一つです。再読する楽しみ。

> 一冊1400円。近頃の本は高いんだよー(笑)。

そう・・・・・。絵本にしてはむしろ安価に入るんではと思う値段・・・・・。
廉価版もあるといいなあ。と思います。

> でも、最近再び欲しい漫画が絶版で、復刊ドットコムに入っているのを見て、「買ってとっておく」ことの大切さが身に沁みました……
> (復刊ドットコムの会員になって、投票しておきました(笑))。

お気持ちよくわかります(笑)。私も同じ事しました(笑)。
絶版ではなくて雑誌掲載されて未収録されてるものですが。
昔読んでいた本を数十年、持ち続けるというのも大変だと思います(笑)。
電子でいいから読み返したいかも。とか思ってみたり。

> もう少女に戻れない身として、彼女たちの反応が新鮮でとても面白かったです。

え?大丈夫ですよ(笑)。心はいつも乙女です(笑)。少女≠乙女ですけど(笑)。

こんにちは

それぞれの反応の違いと挿絵の破壊力!にうなづきながら拝見しました。
面白いですね。
5歳には長すぎましたね。
7歳と9歳の反応の違いも面白いです。
また、大人になってから読み直すと彼女たちも反応が再び違って面白いでしょうね。
一冊1400円。近頃の本は高いんだよー(笑)。
でも、最近再び欲しい漫画が絶版で、復刊ドットコムに入っているのを見て、「買ってとっておく」ことの大切さが身に沁みました……
(復刊ドットコムの会員になって、投票しておきました(笑))。

>積読は増えて行くのに図書館から借りてきた本を読み耽るというこの矛盾。
これは締め切りがあるということとも関係するかと思います。貸し出し期限がありますから(笑)。

読み聞かせをして頂いてありがとうございました。
もう少女に戻れない身として、彼女たちの反応が新鮮でとても面白かったです。


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